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クルーズ船コロナ集団感染で献花 横浜、元乗客「繰り返さないで」

共同通信 2025年2月3日 11時33分

 新型コロナウイルスの流行初期だった2020年に集団感染が発生し、13人が亡くなった外国クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜沖に停泊を開始してから3日で5年となり、元乗客や支援者がダイヤモンド号の写真を前に黙とうし、横浜港から海に花を投げ入れた。

 「惨禍を再び繰り返さない」と書かれたボードに亡くなった乗客の性別などが書かれた紙を貼り付け、搬送日や死亡日を読み上げた。

 毎年献花に訪れるという中田良平さん(78)=東京都大田区=は妻とともに船内で感染した。「あのようなひどい惨状は二度と繰り返してほしくない。検証をしなければならない」と話した。

 医療体制が脆弱な船内での長期待機を乗客乗員に強いた対応は当時、国内外から批判を受けた。船側も最初の感染者の判明後すぐに乗客の客室待機といった隔離措置を取らず、感染拡大につながったとみられている。人数が多く搬送先の確保にも難航した。

 元乗客らでつくる全国連絡会は、十分な検証がされていないとして、乗客乗員への聞き取りを含めた詳しい調査を国に求めている。

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