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東京女子医大の元理事長を再逮捕 別工事でも不正支出疑い、警視庁

共同通信 2025年2月3日 12時39分

 東京女子医大の新校舎建設工事を巡る背任事件で、警視庁捜査2課は3日、別の工事で大学から建築士に不当な報酬など計約1億7千万円を支払わせて損害を与えたとして、背任の疑いで、元理事長岩本絹子容疑者(78)を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。うち約5千万円が岩本容疑者に還流したとみられ、捜査2課は還流の総額は計約8700万円に上るとみて調べている。

 捜査関係者によると、再逮捕容疑は2020年3月~21年9月、付属病院「東医療センター」(現・足立医療センター)の東京都足立区移転に伴う病棟建設工事で、男性1級建築士(68)に大学からアドバイザー報酬などを複数回にわたり不当に支払わせ、計約1億7千万円の損害を与えた疑い。

 建築士は工事の関連業務に一部従事していたが、還流を前提に実態より多額の報酬が不当に支払われたとみられる。

 建築士は、報酬から税金を差し引いた額のうち3分の2ほどを岩本容疑者に還流させていたという。岩本容疑者はブランド品の購入などに充てていたとみられる。

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