2020年に新型コロナウイルスの集団感染が発生し13人が亡くなった外国クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港に入港してから5年となる3日、元乗客らの全国連絡会が東京都内で追悼の集いを開いた。共同代表の千田忠さん(81)=札幌市=は「政府は実質的な検証を行っていない」と訴え、災害や事故の検証に当事者参加が保障されるよう制度化を求めた。
追悼の集いには元乗客に加え、他の災害や事故の遺族も参加。1985年の日航ジャンボ機墜落事故遺族の美谷島邦子さん(78)は「当事者にとって一番大切なことは調査。事故原因はどうだったのか、教訓は生かされているのか、今でも心の中にある」と語った。