能登半島地震や昨年9月の豪雨で被災した事業者と石川県輪島市の商工会議所が入居する「輪島商工復興センター」の開所式が3日、行われた。災害で大きな損害を受けた地域経済の活性化が狙い。式に出席した坂口茂市長は「復興を進めていくための大きな一歩だ」と意義を強調した。
センターには、13事業者の中から抽選で選ばれた農機具店など4事業者が入り、仮の店舗で営業する。商工会議所では、これまで市役所内で受けていた補助金申請やなりわい再建に関する相談にも応じる。
入居した仏壇店の店主大野聖一さん(63)は地震で店舗兼自宅が全壊した。「借り物とはいえ、自分の店ができて、ありがたい」と語った。