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岸田文雄前首相襲撃、殺意否認 25歳男、殺人未遂などの罪

共同通信 2025年2月4日 11時39分

 2023年4月、和歌山市で岸田文雄前首相の演説会場に爆発物を投げ込んだとして、岸田氏らに対する殺人未遂や爆発物取締罰則違反など五つの罪に問われた無職木村隆二被告(25)は4日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)で開かれた裁判員裁判初公判で「殺意はありません」と述べた。

 起訴状などによると、被告は23年4月15日、和歌山市の雑賀崎漁港で、衆院和歌山1区補欠選挙の応援に訪れていた岸田氏らを殺害する目的で手製の爆発物を演説会場に投げて爆発させ、近くにいた警察官や聴衆の2人に軽傷を負わせたなどとしている。岸田氏にけがはなかった。

 捜査関係者によると、持ち込んだ爆発物は2本でうち1本が爆発。自作のパイプ爆弾とみられ、爆発により一部が約60メートル先のコンテナに突き刺さった。和歌山県警、地検は、鑑定や再現実験などから爆発物の殺傷能力を確認。岸田氏らが死んでも構わないという「未必の故意」があったとして殺人未遂罪を適用した。

 裁判は初公判を含め4回の審理を経て、19日に判決が言い渡される。

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