福岡資麿厚生労働相は4日の記者会見で、医療費の支払いを一定に抑える「高額療養費制度」の患者負担上限額の引き上げについて、政府方針に反対する患者団体と面会する意向を示した。まずは事務方で話を聞いた上で、自身も「しかるべき段階で話をさせていただきたい」と述べた。高額治療が長期に及ぶがん患者から「命に関わる」などの声が上がっている。
厚労省は2025年8月から27年8月にかけて上限月額を段階的に引き上げる方針。平均的な年収区分「約370万~770万円」では最大で約5万9千円増の約13万9千円となる人もいる。