相模原市南区の自宅マンションで昨年2月、両親を刺殺したなどとして、殺人と窃盗の罪に問われた長男(16)は4日、横浜地裁(吉井隆平裁判長)で開かれた裁判員裁判初公判の罪状認否で、父親の殺害は認めた上で「母親には『殺して』と言われたので殺害した」と述べた。弁護側は母親について嘱託殺人罪を適用すべきだと主張した。
検察側は冒頭陳述で、万引の発覚後に父親から外出禁止を言い渡され、交際相手に会いに行くため殺害を決意したと指摘。その後、帰宅した母親が通報するのを阻止しようと殺害したとした。
弁護側は長男が長年両親による虐待を受け、自暴自棄になっていたと主張した。