【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は、同国が求める北大西洋条約機構(NATO)加盟が難航した場合、安全保障の手段として核兵器の保有も選択肢の一つだとの考えを示した。4日公開の英国のジャーナリストによるインタビューで発言した。
支援国がウクライナに核兵器を供与する可能性は極めて低く、NATO加盟以外に同国の安全を保障することはできないとの考えを強調する狙いだったとみられる。
停戦後のウクライナのNATO入りを巡っては、ポーランドやバルト3国が支持する一方、米国やドイツは早期加盟に慎重な立場。ゼレンスキー氏は、NATO加盟には「数年から数十年」かかる可能性があり、その間の安全を担保するには、核兵器を含む強力な兵器の獲得や、欧州各国軍による平和維持部隊の派遣が必要だと主張した。