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はとバスは名所巡る東京観光の定番 最初の運行は成田山の初詣【経済トレンド】

共同通信 2025年2月5日 7時6分

 東京都の名所を巡る日帰り観光バスツアーなどを手がける「はとバス」。創業者の山本龍男が戦前にあった遊覧バスの復活を目指して1948年に設立した新日本観光が前身だ。(共同通信=出井隆裕記者)

 翌1949年の元日に成田山新勝寺(千葉県)への初詣の団体貸し切りバスの運行で営業開始を迎えた。

 その年の3月には主力となる日帰り観光バスツアーを運行。燃料不足の影響もあり、上野駅を出発して皇居前や浅草公園などで降車見学する半日コースだった。初代の女性ガイドも運行開始直前に5人を採用した。

 平和の象徴、ハトのマークは創業当時からバスに描いたため会社名よりも「はとバス」の愛称で親しまれ、後に社名に採用した。高度経済成長の波に乗り、東京タワーや上野動物園などを巡るツアーを開設。1964年の東京五輪のほか、大相撲やプロ野球、ボウリングブームもツアーのテーマに巧みに採り入れた。

 最近では新型コロナ禍で打撃を受けたが、影響の緩和とともに復活。2022年に始めた羽田空港の制限エリア内を走るコースは飛行機が間近で見られると話題だ。

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