神奈川県逗子市で2020年、マンション敷地の斜面が崩落し、県立高3年の女子生徒=当時(18)=が直下の市道で巻き込まれ死亡した事故の発生から5日で5年となった。現場には朝から近くの住民らが訪れ、花を手向けて追悼した。
この日午前、献花した桐ケ谷覚市長は「何年たってもご遺族の思いは消えることはないだろう。事故を風化させることなく、安全対策の教訓としたい」と話した。近くに住む稲葉忍さん(47)は長女を通じて女子生徒と面識があった。「『おばあちゃんに会いに行く』とうれしそうに話してくれたことがあった。笑顔がすてきだった」と涙ぐんだ。