広島県の湯崎英彦知事は5日の記者会見で、被爆80年に実施する事業の概要を発表した。経済界を巻き込んだ国際会議を5月に開催し、被爆地から核兵器廃絶のメッセージを発信するほか、平和を担う人材の育成に取り組む。「核廃絶に向けた取り組みを加速する転換点にしなければならない」と述べた。
国際会議は経済同友会の新浪剛史代表幹事が議長を務め、オバマ米政権で駐日大使を務めたジョン・ルース氏らが参加。経済界に平和の実現に向けた行動を促す「ひろしま宣言」を発出する。11月に広島で開催される核廃絶を目指す科学者らの国際組織「パグウォッシュ会議」世界大会を支援する。