愛知県の大村秀章知事は5日の記者会見で、2026年に名古屋市と共催するアジア大会を巡り、開催経費の一部として500億円の財源を確保したと明らかにした。県競馬組合の収益や宝くじからの助成金を充て、県の25年度当初予算案などに盛り込む。一方、当初想定の850億円を大幅に上回る2千億円超となる可能性がある経費総額については明言を避けた。
大村氏は、物価高騰に伴い、経費総額が増えるとの認識を重ねて示したものの、具体的な金額は「しかるべき時に話す」と述べるにとどめた。ただ政府は、原則として大会経費を補助しないと閣議了解しており、曲折が予想される。