三輪そうめんの産地、奈良県桜井市の大神神社で5日、新年初取引の卸値を神前占いで決める「卜定祭」があった。神意は高値。標準品「誉」(18キロ、新物)の取引参考値は1万2千円(昨年比200円高)になった。
生産者と卸業者ら約80人が集まる中、拝殿奥で神事として行われた。神職が「高値」「中値」「安値」と書いた小さな紙玉十数個に、筒状の麻を近づけ、引っ付いた紙玉の値を神意としている。
奈良県三輪素麺工業協同組合の小西幸夫理事長(74)は「高値に組合も明るくなりそうだ。品質向上や販路拡大、後継者育成に一層頑張りたい」と明るい表情だった。