熊本市動植物園は5日、飼育していたシシオザルの雌カイガが4日朝に死んだと発表した。シシオザルは国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種に指定しており、カイガは高齢とされる34歳だった。園の担当者は「30年以上、来園者を楽しませてもらった。感謝しかない」と惜しんだ。
園によると、国内で飼育されているシシオザルは約80頭という。世界中の動物園が繁殖や保護に取り組む中、カイガは1991年に米国の動物園からやってきて以降、13頭の子どもを産んだ。死因を調査している。
カイガは高齢になるにつれ、動きも緩慢になっていたが、最近まで好物のバナナやニンジンを頬張っていたという。