警察庁の統計によると、2024年に全国の警察が認知した刑法犯は、前年比3万4328件増の73万7679件(確定値)で、3年連続で増加した。74万8559件だった新型コロナウイルス禍前の19年に迫る水準。殺人や強盗、不同意性交などの重要犯罪は前年比2242件増の1万4614件だった。
窃盗犯が全体の7割近くを占め、このうち自転車盗が17万4020件で最多。銅線ケーブルなどの金属盗は前年から27.2%増えて2万701件となり、統計開始から4年連続で増えた。
交流サイト(SNS)などでつながる匿名・流動型犯罪グループ(匿流)により、首都圏を中心に相次いだ強盗は、前年比9件増の1370件でほぼ横ばい。同じく匿流の関与が指摘される詐欺は、前年比24.6%増の5万7324件だった。
性的部位などの盗撮を罰する性的姿態撮影処罰法違反の認知件数は前年から3倍超の8436件。不同意性交は3936件(前年比45.2%増)、不同意わいせつは6992件(同14.7%増)だった。