【ワシントン、サンパウロ共同】米国務省は5日、太平洋と大西洋を結ぶ交通の要衝パナマ運河を巡り、パナマ政府が米政府の艦船の通航料を無料にすることに同意したと発表した。トランプ米大統領はパナマ運河の管理権奪回を主張し、圧力をかけていた。
これに対し、パナマ運河庁は声明を出し「通航料の調整はしていない」と無料化を否定した。「艦船の通航に関して米国の当局者と対話する用意がある」と交渉過程との認識を示した。
トランプ氏は米国の船舶がパナマ運河の通航料を徴収される現状が不公平だと非難し、是正されなかった場合には管理権の返還を要求すると主張してきた。