広島県福山市で2001年、住宅に侵入し、住人の主婦を刺殺したとして、殺人と住居侵入の罪に問われた同市の無職竹森幸三被告(70)の裁判員裁判が6日、広島地裁(後藤有己裁判長)で開かれ、検察側は懲役15年を求刑した。判決は12日。
被告は事件発生から20年後、遺留物とDNA型が一致したとして逮捕された。検察側は論告で、DNA型が一部一致していないとのこれまでの弁護側の主張に対し「20年以上が経過した劣化によると十分に説明ができる」と指摘した。
弁護側は最終弁論で、「被告は被害者と面識がなく、殺害の動機もない」とし、改めて無罪を主張した。