トランプ米大統領が、トランスジェンダー選手の女子競技への参加を禁じる大統領令に署名したことを受け、トランスジェンダーを公表している日本オリンピック委員会(JOC)の杉山文野理事は6日、「全てのLGBTQ+(性的少数者)コミュニティーに対する差別的なメッセージを発信するものであり、スポーツ界全体に負の影響を及ぼす」との談話を出し、深い懸念を示した。
元フェンシング女子日本代表の杉山氏は「五輪憲章にも明記されているように『全ての個人が差別なくスポーツに参加できる』ことは、国際的に守られるべき基本的人権」と指摘。この問題が「政治的な道具として利用されている」と批判した。