【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(30)の銀行口座から金を盗み不正送金した罪などに問われた元通訳水原一平被告(40)に対し、カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁は6日(日本時間7日)、量刑を言い渡す。被告は司法取引に応じ、罪を認めている。連邦地検は禁錮4年9月と釈放後3年間の保護観察処分、大谷選手への賠償などを求刑。被告は禁錮1年6月が妥当だと訴えている。
水原被告側は、長年のギャンブル依存が事件で「決定的な役割」を果たしたと強調。重度のギャンブル依存症を理由に減軽した判例があるとして、情状酌量を求めた。
水原被告側によると、被告は18歳からギャンブルを始め、借金を両親が肩代わりしたこともあった。大谷選手が2017年に大リーグに移籍して以降、同僚選手らとの交流で賭博の機会が劇的に増えたと説明。胴元を介したスポーツ賭博で借金が膨らみ、大谷選手の金を使う以外の手段が「思い浮かばなかった」と主張している。