岸田文雄前首相襲撃事件で殺人未遂罪などに問われた木村隆二被告(25)は6日、和歌山地裁で開かれた被告人質問で証言台に立ち、消え入りそうな声で「申し訳ない」と何度も述べた。この日は選挙制度に対する持論を語ることもなく、小声で淡々と質問に答えた。
初公判と同じ、黒のジャケットを着て法廷に現れた被告。弁護側質問の冒頭で、かつて教師を目指していたが「日本の子どものため、政治家になるのが一番いい」と考え、選挙に立候補しようとしたと明らかにした。
しかし法律の規定上、年齢などの理由から立候補できず、選挙制度への不満を抱くように。国を相手に訴訟を起こしたが「棄却された」と振り返った。