元参院議員広瀬めぐみ被告の初公判では、周囲の忠告を振り切って秘書給与詐取に及んだ経緯が明らかになった。「お金出るのに、もったいない」。支援者らに送ったメッセージからは、公金から支出される公設秘書の給与に対する意識の低さが浮き彫りに。「初めて政治の世界に入り、浮かれ気味だった」。被告は涙ながらに後悔の言葉を語った。
「何しろお金がかかる。みんなやってる」。検察側は、広瀬被告が秘書の名義貸しは違法の恐れがあると指摘した夫へ送ったメッセージの文面を読み上げた。
被告は被告人質問で「私財を投入しなければ全く回らない状況だった」と釈明。地盤が弱く、資金集めに苦労したと述べた。