【モスクワ共同】ウクライナ軍がロシア西部クルスク州への越境攻撃を開始して半年になった6日、劣勢が続くウクライナ軍が攻勢に出た。ロシアの軍事ブロガーらが一斉に通信アプリに投稿した。ロシア国防省はウクライナ軍の攻勢を認めた上で撃退したと発表したが、ウクライナ側がクルスク州スジャ南東の2集落を制圧したとの情報がある。
ゼレンスキー大統領は5日、戦争の外交的解決を図るためにはクルスク州の情勢が重要な意味を持つとの認識を示した。
ロシア国防省は6日、半年間でのクルスク州でのウクライナ軍死傷者は5万7860人以上に上ったと発表。同軍が戦車や装甲車、大砲など多数を失ったと戦果を強調した。
ウクライナ軍は越境攻撃開始から約2週間で約1300平方キロを制圧したが、ロシア側の奪還が続き、1月下旬時点での占領面積は約400平方キロだとされる。
一方、ロシア西部ベルゴロド州の知事は6日、ウクライナ軍の無人機攻撃によって同州で少女2人を含む3人が死亡したと明らかにした。