【サンタアナ共同】米カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁は6日、大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(30)の銀行口座から約1659万ドル(約25億円)を盗み賭博の胴元側に不正送金したとする銀行詐欺罪などに問われた元通訳水原一平被告(40)に対し、求刑通り禁錮4年9月を言い渡した。大谷選手への1697万ドルの賠償なども命じた。
水原被告は量刑言い渡しに先立ち法廷で「大谷選手に申し訳ない」と述べた。被告は連邦地検との司法取引に応じて罪を認めていた。この日は収監されず、地裁を後にした。3月24日までにカリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地裁に出廷した後に収監される。
裁判資料によると、水原被告は大谷選手の通訳だった2021年11月ごろから昨年3月ごろにかけ、違法スポーツ賭博で負けた額を取り返すために大谷選手の口座から胴元側に不正に送金した。野球カードの購入費と歯の治療費38万ドルもこの口座から支払ったほか、口座から得た金を22年の課税所得として報告せず、虚偽の納税申告もした。