【ワシントン共同】トランプ米大統領は7日、日米首脳会談後の記者会見で、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収計画について「買収ではなく、巨額の投資をすることで合意した」と述べた。投資の枠組みなどには言及せず、来週日鉄の首脳と会い、詳細を協議すると明らかにした。
石破茂首相も同様の説明をした上で「日本の技術を加えて良い製品をつくり出す。トランプ氏と強く認識を共有した」と語った。トランプ氏は、USスチールが米国にとって重要な会社だと指摘し「会社が去るのは見たくなかった。心情的に良くない」と述べた。
トランプ氏は6日、ホワイトハウスでUSスチールのデービッド・ブリット最高経営責任者(CEO)と面会。首脳会談に先立ち、米CBSテレビは7日、トランプ氏が日鉄の買収計画を許可することを検討していると報じていた。
トランプ氏はこれまで、買収計画に反対の意向を表明。石破氏との議論の前にも、考えは変わっていないと述べていた。