【ロンドン共同】英政府は7日、2017年6月に火災で72人が犠牲となったロンドン西部の高層公営住宅「グレンフェル・タワー」を解体すると発表した。火災から今年で8年となり、専門家らは「時間の経過とともに状態が悪化し続ける」と指摘していた。「悲劇の象徴」として存続を求める遺族らからは反発の声も上がっている。
タワーは白いカバーで覆われ、上部に緑のハートと「グレンフェルは永遠に私たちの心の中に」とのメッセージが掲げられている。解体を巡り生存者や遺族らの間には、追悼や記憶の場として残したいとの声や、慰霊碑に建て替えるべきだとの意見もある。解体作業は2年ほどかかる見通し。