【モスクワ共同】旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)の議会(150議席)は8日までに、昨年10月に行われた議会選の不正を主張しボイコットしていた野党4党のうち3党の議員49人について、議員職務権限の停止を決めた。議員ら自身が停止を要請していた。選挙で過半数の89議席を獲得した親ロシア与党「ジョージアの夢」と親欧米野党の対立が続いている。
5日の本会議で決まった。選挙で議席を獲得した野党4党は、昨年11月の議会発足時から議会に正統性がないと主張してきた。12議席を持つ残りの野党1党は職務停止要請には加わらなかった。
議会選後に再任されたコバヒゼ首相は昨年11月、欧州連合(EU)加盟交渉の開始を2028年末まで凍結すると表明。この方針などに反発した野党支持者らのデモは今月になっても散発的に続いている。
タス通信によると、与党幹部は野党支持者を念頭に「偽リベラル派の活動を防止するため行政法と刑法の厳罰化を進める」と表明した。