【エルサレム共同】イスラム組織ハマスは8日、パレスチナ自治区ガザで拘束していた人質のイスラエル人男性3人を解放した。イスラエル首相府が発表した。ガザ停戦合意に基づく人質解放の第5弾。中東メディアによると、イスラエルは身柄交換で拘束下のパレスチナ人の釈放を始めた。釈放対象は183人。
トランプ米大統領が4日に示した「ガザ所有」構想にハマスは強く反発する。ただ合意通りに人質を解放した。
イスラエルメディアによると、解放された人質男性3人は30~50代。1月の停戦発効後に解放された人質はタイ人5人を含む計21人となった。イスラエルは第4弾の身柄交換まででパレスチナ人583人を釈放した。
ガザ当局は7日、停戦合意に基づく人道物資の搬入について、必要とされるトラック1万2千台分のうち、運ばれたのは8500台分にとどまると表明。イスラエルが妨害していると非難した。
イスラエルメディアによると、同国の実務者レベルの交渉団は8日、停戦の第2段階を協議するため仲介国カタールに向かう見通し。