【ニューデリー共同】インドの首都ニューデリーがあるデリー首都圏(州に相当)議会選が8日開票された。選挙管理委員会の途中集計で、モディ首相率いる国政与党のインド人民党(BJP)が過半数を得て勝利することが確実となった。過去2回の選挙では国政野党の庶民党が圧勝し多数派を占めていたが、首都圏の政権が交代することになった。
BJPが過半数を獲得したのは27年ぶり。モディ氏はX(旧ツイッター)で「デリーの発展のために全力を尽くすと約束する」と勝利宣言した。庶民党を率いるケジリワル氏は敗北を認めた。福祉充実を訴えたが、及ばなかった。
前回2020年の選挙では、教育施設充実などの実績をアピールした庶民党が定数70のうち62議席を獲得。BJPはヒンズー至上主義で国民を分断したとの批判から8議席と惨敗した。前々回の15年選挙でも庶民党が67議席と大勝していた。
ケジリワル氏はモディ政権批判の急先鋒として知られ、デリー首都圏政府の首相を務めていた昨年、総選挙直前に酒類販売政策を巡る汚職容疑などで逮捕された。