【ワシントン共同】8日付米紙ワシントン・ポストは、連邦捜査局(FBI)長官候補カシュ・パテル氏が昨年、ロシア大統領府の反欧米観を宣伝するロシア寄りの映画会社から2万5千ドル(約380万円)を受け取っていたと報じた。人事承認の手続きに関連したパテル氏の資産公開や、ほかの文書で明らかになったとしている。
同紙はFBIについて「米国をロシアのスパイ活動から守る責任を負っている」と指摘。パテル氏の人事を上院が承認すれば、FBIが「親ロシア側から金を受け取っていた人物に率いられることになる」と懸念した。
同紙が入手した文書によると、ロサンゼルスを拠点にするグローバル・ツリー・ピクチャーズ社がパテル氏に支払っていた。同社の経営者は、ロシアと米国の二重国籍。支払いは、この経営者が過去に制作したドキュメンタリー番組にパテル氏が参加したことに関する謝礼だという。