復活を期す中日のベテランがハイペースで調整を進めている。36歳の左腕、大野が9日に沖縄県北谷町でのキャンプで打撃投手を務めた。2月上旬で「バッティングピッチャーをするのは10年ぶりくらい」だそうで「いいバランスで投げられた」と笑みを広げた。
石川昂とボスラーを相手に、球種を伝えながら計約40球。「ストライクを取ることだけを意識して、それができた」と制球面で好感触を得たようだ。力のある速球で押し込む場面も多かった。
2020年に沢村賞に輝いた本格派は昨季、登板9試合で2勝6敗に終わった。「変化球の精度とか、もう一段階、上げていきたい」と、次のステップをにらんだ。