広島市の外郭団体「広島平和文化センター」は10日、2024年度の原爆資料館の入館者数が9日時点で198万3983人(速報値)となり、23年度の198万1782人を超え、過去最多を更新したと発表した。ウクライナや中東の紛争など不安定な世界情勢を受けた関心の高まりや、円安による外国人旅行客の増加が要因という。更新は2年連続。
石田芳文館長は「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞を受賞するなど、核兵器廃絶の機運が高まりつつある中、今後も多くの方に来館してもらい、核兵器が再び使用されたらどのような悲惨な結末になるか知ってほしい」とコメントした。