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16歳長男に10~15年求刑 相模原市の両親殺害、結審

共同通信 2025年2月10日 12時33分

 相模原市南区の自宅マンションで昨年2月、両親を刺殺したなどとして、殺人と窃盗の罪に問われた長男(16)の裁判員裁判の論告求刑公判が10日、横浜地裁(吉井隆平裁判長)で開かれ、検察側は懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑した。弁護側は最終弁論で保護処分を求め、結審した。判決は20日。

 検察側は論告で、交際相手と過ごしたいという自己中心的な動機から、父親に続けて母親も殺害したと指摘。強固な殺意に基づく非人道的な犯行で、保護処分は社会的に許容されないとした。

 弁護側は、母親については「殺して」と言われ初めて殺意が生じたとし、嘱託殺人罪を適用すべきだと主張。両親から長年虐待を受けており、ケアが必要だとした。

 長男は最終意見陳述で「自分が更生しても、父母の命を奪ってしまったことは変わらない。父母に報いた生き方をしないといけない」と話した。

 起訴状によると、昨年2月10日に自宅で父親=当時(52)=と母親=当時(50)=の首などを刃物で複数回刺し、失血死させたとしている。

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