日本国際博覧会協会(万博協会)は10日、大阪・関西万博への来場を呼びかける新たな販促戦略を発表した。会場シンボルの木造巨大屋根「リング」がモチーフの新ポスターや、公式キャラクター「ミャクミャク」とハローキティが会話形式で発信する動画を制作した。入場券販売が伸び悩んでおり、4月の開幕へ機運醸成を目指す。
万博協会はハローキティの起用について「日本を代表する世界的キャラクターで国内外に発信を強化する」と説明。ポスターの狙いは「リングの荘厳さを感じてもらいたい」とした。
「火星の石」など展示の目玉を盛り込んだ現行のポスターやデジタルサイネージ(電子看板)と合わせて、SNSや商業施設、駅や空港でPRする。
万博協会は前売り入場券の販売目標に1400万枚を掲げる。これまで2度のPR重点期間を設定したが十分な成果は上げられず、5日時点で774万枚にとどまる。
伸び悩む要因は電子入場券の複雑な予約手続きとされ、万博協会の石毛博行事務総長は10日、会場で買える「当日券」導入へ検討を本格化すると表明した。