小説「ゲーテはすべてを言った」で第172回芥川賞の受賞が決まった現役の大学院生、鈴木結生さん(23)の受賞記念サイン会が10日、在籍する西南学院大(福岡市)の教室で開かれた。大学によると、1月の受賞決定後に学内で行われる初のイベント。鈴木さんは「励まされ幸せな気持ちになった」と笑顔を見せた。
学生や教職員ら約60人が長い列をつくり、鈴木さんは一人一人と会話を交わし、著書や自身の作品が掲載された文芸誌にサインした。本を手に一緒に写真に納まり、笑顔で握手にも応じた。
鈴木さんは「作品を読んでくれた人、本を買ってくれた人が多く来てくれた。面白い意見も言ってもらった」と話した。