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新潟の三幸製菓火災、不起訴 業過致死傷疑いは捜査継続

共同通信 2025年2月10日 17時40分

 米菓大手「三幸製菓」(新潟市)の新潟県村上市にある工場で2022年2月11日、6人が死亡した火災で、新潟地検は10日、必要な防火措置を講じなかったとして労働安全衛生法違反の疑いで書類送検された同社と、当時最高経営責任者(CEO)だった佐藤元保氏(54)を不起訴処分とした。理由を明らかにしていない。

 新潟労働局が24年2月、焼き窯と、その上部にある乾燥機内のせんべい片との間に必要な間隔を設けなかったとして書類送検していた。

 県警も24年2月、佐藤氏ら当時の同社幹部4人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しており、新潟地検が捜査を続けている。

 火災は22年2月11日深夜に発生。「F棟」と呼ばれる約8800平方メートルの建物が全焼し、60~70代の女性アルバイト従業員4人と20代の男性社員2人が死亡、1人が負傷した。佐藤氏は24年3月でCEOを退任。最高執行責任者だった山下仁氏(67)が同年4月、社長に就いた。

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