核兵器廃絶を目指す被爆者や市民団体が10日、与野党の国会議員と東京都内で討論会を開いた。3月に米ニューヨークの国連本部で開かれる核兵器禁止条約第3回締約国会議を巡り、昨年12月にノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員(92)が「きちんと会議の中で発言し、やがては日本が核廃絶の先頭に立ってほしい」と日本政府のオブザーバー参加を求めた。
討論会には自民、公明、立民、維新、国民など各党が出席。自民党の平口洋衆院議員(広島2区)はオブザーバー参加に「核兵器国と非核兵器国の対立をより鮮明にすることになる」と慎重姿勢を示した。