【上海共同】中国のオンライン旅行大手、携程集団(トリップドットコム・グループ)は11日までに、春節(旧正月)の連休(1月28日~2月4日)の海外旅行先ランキングで日本が首位だったと公表した。昨年の春節と比べ予約件数が倍増した。円安や日中関係改善の流れが後押ししたとの指摘が出ている。
東京、大阪、京都のほか、北海道の札幌、函館、登別、岐阜県・高山といった雪景色や温泉を楽しめる場所の人気が高かった。
日本旅行を扱うマーケティング会社「行楽ジャパン」の袁静社長は「中国政府がウインタースポーツ振興に力を入れている影響で、スキーが楽しめる雪国に人気が集まっている」と分析する。
日本人気については「日本産水産物の輸入再開方針で合意するなど関係改善が進み、世間の目を気にせず選べるようになったことが大きい」と話した。
長野県白馬村で家族らとスキーを楽しんだ広東省深センの葉華維さんは「日本は初めてだったが、雪質も食事も素晴らしい。8歳の長男も日本文化やマナーの良さに触れる良い機会になった」と振り返った。