刑事裁判の再審制度の見直しを求める市民集会が11日、さいたま市浦和区で開かれた。1966年の静岡県一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(88)の姉ひで子さん(92)も参加し「巌だけが助かればよいという問題でない。冤罪に苦しむ人をなくしたい」と訴えた。
集会は、63年に埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された狭山事件で、無期懲役が確定し再審請求を続ける石川一雄さん(86)の支援者らが開催。弁護士や県議ら約220人が参加した。
体調を崩し集会を欠席した石川さんは「無罪を勝ち取るために皆さんのお力を頂きたい」とメッセージを寄せた。