日本最高峰・富士山の標高が、実は5センチ高かった―。国土地理院(茨城県つくば市)が人工衛星を活用した新しい方法で富士山の基準点を調べると、従来より5センチ高い3775.56メートルだったことが判明。標高は四捨五入してメートル単位で表すため、3776メートルのままだという。
国土地理院によると、山の測量には地点間の高低差を活用する「水準測量」が明治時代から使われている。ただ時間がかかり、その間に地殻変動によるずれが生じてしまうため、最新方法での再測量を進めている。富士山の調査は昨年7月に実施した。
地理院は全国1003の山の標高を公開しており、最新データは4月1日に発表する予定だ。