【北京共同】中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区は12日、米国の駆逐艦と海洋測量船が10~12日に台湾海峡を航行したため、全行程を追跡・監視したと発表した。ロイター通信によると、1月のトランプ米政権発足後、米艦船が台湾海峡で活動するのは初めて。米政権による対中追加関税に中国側が報復関税を発動し米中関係が緊張する中、中国は台湾を巡る米側の対応にも不満を高めており、対立が激化しそうだ。
東部戦区は発表した談話で「米側の行動は誤ったシグナルを送っており、安全へのリスクを高めた」と批判。海上と上空で兵力を動員し「有効な措置」を取ったとした。