著書「マッカーサーの二千日」で知られる政治学者で法政大名誉教授の袖井林二郎(そでい・りんじろう)さんが10日午前0時24分、老衰のため東京都の介護施設で死去した。92歳。宮城県出身。葬儀・告別式は近親者で営む。喪主は社会学者でお茶の水女子大名誉教授の妻孝子(たかこ)さん。
占領期研究の第一人者で、専門は米国政治論や戦後日米関係史。戦後日本の占領統治を担った連合国軍総司令部(GHQ)の最高司令官、マッカーサーの人物像や政策を検証した「マッカーサーの二千日」で大宅壮一ノンフィクション賞や毎日出版文化賞を受賞した。丸木位里・俊夫妻の「原爆の図」を米国で展示紹介する活動も行った。