3歳以下の子どもがいる貧困世帯の49.2%は、経済的な理由により紙おむつを買えなかった経験がある―。公益社団法人「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が12日、経済的に困窮している世帯を対象とするアンケート結果を発表。衛生面で乳幼児に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、自治体による物品配布などの支援を訴えた。
調査は2024年6~8月、同団体の日用品や食料品の支援を利用したことがある住民税非課税世帯などに実施。1873世帯のうち480世帯から有効回答があり、多くはひとり親だった。
紙おむつを買えなかった経験がある世帯に、対応を複数回答で聞いた結果「おむつを替える回数を少なくした」が74.6%で最多。「家族・知人・友人らに金銭的な支援を頼んだ」が27.1%、「少しだけうんちをした場合は替えずにそのままはかせた」「知人らから分けてもらった」が、いずれも12.3%だった。
一方、粉ミルクを買えなかったことがあると答えたのは39.6%。「ない」は44.4%、「完全母乳のため必要なかった」は15.2%だった。