在日クルド人らでつくる「日本クルド文化協会」(埼玉県川口市)が、ヘイトスピーチに当たるデモで名誉を傷つけられたなどとして、呼びかけた神奈川県の団体代表の男性に街宣活動の差し止めと550万円の損害賠償を求め、さいたま地裁に提訴した。協会側が12日、さいたま市で記者会見し明らかにした。提訴は昨年12月27日付。
訴状によると、男性らは昨年2月以降、協会の事務所周辺などで「自爆テロを支援するクルド協会は、日本にいらない!」「偽装難民」などと記された横断幕やプラカードを掲げ、「クルド人は出て行け」などと発言するデモを複数回実施したとしている。