千葉県の熊谷俊人知事(46)は12日、任期満了に伴い再選を目指す県知事選(2月27日告示、3月16日投開票)を巡り、自身の応援を目的に立候補を表明した政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)をけん制した。立花氏が主張する「2馬力」の選挙運動について「やめていただきたい。迷惑だ」と千葉市内で記者団に述べた。
立花氏は昨年秋の兵庫県知事選でも、失職した斎藤元彦氏を応援するため出馬し、問題化した。2月7日の記者会見では、熊谷氏の演説前後に同じ場所で応援演説を実施し、自身への投票を求めないと説明した。
これに対し、熊谷氏は12日「有権者が政策を聞くことが阻害される可能性がある」と指摘。2馬力の選挙運動が実際にあった場合に備え、県選挙管理委員会や県警へ既に相談しているとした。
千葉県知事選には、元国会議員秘書小倉正行氏(72)、同県の元船橋市議門田正則氏(77)も立候補を表明している。