横浜国立大と富士通は12日、理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」(神戸市)を使い、台風に伴って竜巻が発生する可能性のあるエリアを予測することに成功したと発表した。将来、住民の避難などの防災に活用できるとしている。
この手法では、誤差が時間で数十分から1時間ほど、発生場所で数キロから10キロほどあるという。横浜国立大の坪木和久教授(気象学)は「実験を重ね、より確信を持って予測できるようにしていく必要がある」と話した。
予測には、気温や気圧などの情報から竜巻を生む雲の発達を計算する気象モデルを使用。昨年8月の台風10号のデータを基に、4時間後に生じる竜巻を富岳で計算させた。