日本製鉄の米鉄鋼大手USスチール買収計画を巡り、日鉄の森高弘副会長がトランプ米大統領側近と協議するため、12日に渡米したことが分かった。トランプ氏と橋本英二会長とのトップ会談に先立ち、買収計画について詰める。トップ会談の日程はずれ込み、来週以降になる見通しだ。
森氏は日鉄がUSスチール買収計画を公表した2023年12月の当初から、交渉を主導してきた。日鉄側はトランプ氏に直接働きかける機会を得られたことを前向きに受け止め、修正案の詳細を検討している。
トランプ氏は今月7日の首脳会談後の記者会見で「買収ではなく、巨額の投資をすることで合意した」と表明した。