愛媛県発注工事の入札情報を業者側に漏らしたとして、県警は12日、官製談合防止法違反(入札妨害)と公競売入札妨害の疑いで、松山市、県中予地方局河川砂防課長鈴木俊博容疑者(58)を逮捕し、当時の勤務先の県久万高原土木事務所を家宅捜索した。同日、公競売入札妨害容疑で業者側の3人も逮捕した。
鈴木容疑者の逮捕容疑は県久万高原土木事務所建設課長を務めていた2024年2月、急傾斜地崩壊対策工事に関わる非公表の価格情報を漏らし、久万高原町の建設会社「久保建設」に落札させた疑い。
県によると、下限額に相当する調査基準価格を3937万662円に設定していたところ、久保建設が3938万5千円で落札していた。