顧客に販売したUSBメモリー商品を預かり、第三者に貸し出して運用益を渡すとする「販売預託商法」を巡り、広島県警などは12日、運用益を支払うとうそを伝えて、顧客の女性2人から商品の代金として計約1億5千万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、預託商法に関わった東京都品川区、自称会社員中井良昇容疑者(57)ら男女計4人を逮捕した。
県警によると、4人は当時、「ライセンスパック」と称するカード型USBメモリーの預託商法を展開する「VISION」(東京)や、前身の「WILL」(東京)の関係者で、実質的な幹部とみられる。43都道府県で約2万人と契約し、売り上げは少なくとも1800億円に上る見通し。USBメモリーはゲームやカラオケのアプリが入っていたとされる。
広島県警が消費者庁の告発を受け、岡山、宮城両県警と捜査していた。