【ブリュッセル共同】ヘグセス米国防長官は12日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの防衛支援を巡るブリュッセルでの関係国会合に初めて出席した。冒頭の演説で、ロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合するなどした2014年以前の国境に戻ることは「非現実的目標だと認識しなければならない」と述べた。
ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟についても「現実的ではない」との見方を示し、各国の軍がウクライナに駐留する場合は、NATOの任務として派遣するべきではないとした。
ヘグセス氏はウクライナの「戦争は終結しなければならない。トランプ米大統領は外交を通じた戦闘終結を目指している」と訴えた。NATO加盟国が防衛費を国内総生産(GDP)の5%にするべきだとのトランプ氏の見解を示し、大幅な引き上げを要求した。