【ワシントン、モスクワ共同】トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は12日、電話会談し、ロシアとウクライナの戦争終結に向けて米ロが直ちに交渉を始めることで合意した。トランプ氏は「大勢の死を防ぎたいとの考えで一致した」とし、問題解決へ緊密な協力を約束したと自身のSNSに投稿した。
1月20日の第2次トランプ政権発足後、米ロ首脳の対話内容が公になったのは初めて。今月24日で開始から3年になるウクライナ侵攻の終結につながるかどうかは依然として不透明だ。
トランプ氏は、ロシアがクリミア半島を併合した14年以前の国境に戻る可能性は低いとの見方を示し、ウクライナが求めるNATO加盟も「現実的ではない」と述べた。
トランプ氏はプーチン氏と「互いの国を訪問し合うことで合意した」と明らかにし、対面会談はサウジアラビアで開く可能性があると述べた。
トランプ氏は続いてウクライナのゼレンスキー大統領に電話。ゼレンスキー氏は「ロシアの侵略を阻止し、恒久的な平和を保障するために米国と歩調を合わせる」と表明した。